2012年10月24日水曜日

中国:武漢市、高齢者施設向け補助金を大幅引き上げ


チャイナプロジェクト
の樋笠です。中国の敬老の日である「重陽節」に関連した人民日報からの記事をご紹介します。
 
 
人民日報「高齢者に温もりを」 「重陽節」で
 
http://j.people.com.cn/94475/7987995.html
 
 中国で敬老の日に当たる「重陽節」(旧暦9月9日)を迎えた23日、高齢者にさらなる関心と愛を示し、加速する老齢化に注目することを図り、中国各地ではさまざまな措置が講じられ、各種イベントが開かれた。人民日報が伝えた。
 
 
 ▽2050年、中国人の3人に1人が60歳以上
 
 「21世紀人口高齢化:成果と課題」と題するシンポジウムが22日、開催された。同シンポジウムにおいて、中国の高齢者人口は、現在の1億8500万人から2053年にはピーク値の4億8700万人まで増加し、現在13.7%の高齢化率は、今世紀半ばには35%前後まで上昇、高齢化がますます厳しい情勢になると予測された。
 
 国連人口基金会駐中国代表処の何安瑞代表は、シンポジウムであいさつに立ち、「現在、世界で9人のうち1人は60歳以上の高齢者だ。予測では、2050年には、世界で5人に1人、中国で3人に1人が60歳以上となる。現在、世界中では、1秒に2人が60歳に達している。つまり、年間で5800万人が60歳以上の高齢者の仲間入りをしている」と述べた。

 
 ▽武漢、高齢者施設向け補助金を大幅引き上げ
 
 武漢市政府は22日、同市は一連の新措置を講じ、社会養老サービス体制の構築を加速させ、高齢者施設に対する補助金基準を大幅に引き上げる方針を発表した。
 
 武漢市は、居宅介護を中心としたサービス体制の確立に向け、「十二五(第12次五カ年計画:2011-2015年)」期間中に、「10分高齢者サービス圏」を完備させる計画。高齢者の自宅から10分以内の範囲内に高齢者施設を建設し、高齢者1千人につき50床のベッドを確保する。2015年末までに、居宅介護サービスセンター(ステーション)を300軒以上、農村部に高齢者互助センターを100軒以上、それぞれ建設する。
 
 新政策の実施後、居宅介護サービスセンター(ステーション)の建設補助金は、従来の基準である有形資産6万元(約76万6千円)・無形資産4万元(約51万1千円)から、センターは10万元(約127万7千円)に、ステーションは6万元(約76万6千円)に、それぞれ引き上げられる。運営補助金についても、これまでの年間2万元(約25万5千円)から、サービスセンターは6万元(約76万6千円)、サービスステーションは3万元(約38万3千円)に引上げられる。条件を満たす公共高齢者施設のベッド数拡張のための新築・改築・拡張工事に対する補助金は、従来の1床あたり2千元(約2万5500円)から3千元(約3万8300円)に引き上げられる。このほか、高齢者互助センターに対しては、1回限りの条件で、2万元(約25万5千円)の建設補助金が支給される。

 
▽北京、高齢者に「一元散髪」サービス
 
 北京市は約1年前、「高齢者に愛と関心を 一元(約12.8円)散髪」公益民間福祉サービス活動をスタートさせた。この1年足らずの間に、理髪店100軒が活動に参加、60歳以上の高齢者延べ7万4千人が「一元散髪」を利用した。
 
 北京市美髪美容業協会は、市商務委員会の支援のもと、市内500軒の協会加盟理髪店で、「高齢者に愛と関心を 一元散髪」活動を展開している。 活動第一弾として、理髪チェーン企業10社の理髪店100軒が昨年末、「一元理髪」の看板を掲げた。「一元散髪」のサービス内容は、最も基本的な「カット・整髪」のみで、1週間に最低2日(半日)以上実施される。参加している理髪店の多くは、サービス実施時間・内容とも増やしている。60歳以上の高齢者は、「一元散髪」の看板を上げている自宅近くの理髪店に、年齢を証明できる身分証を持って出向けば、シャンプー・カット・ブローのサービスが1元で受けられる。参加店舗リストは、協会のウェブサイトに掲載されている。北京市社会工作委員会は、「政府がサービスを購入する」という形で、同プロジェクトに支援金22万元を拠出する。現在、活動第二弾に参加予定の理髪店100軒が準備を進めており、年内にサービスが開始される見込み。(編集KM)
 
 「人民網日本語版」2012年10月23日
http://j.people.com.cn/94475/7987995.html
 

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